主人公はとってもコシのつよいスパゲッティ。レストランで働いています。 ペスカトーレやカルボナーラなど、色々と料理され、お客を喜ばせていました。 ところがある日、スパゲッティは言うのです。 「ぼく、旅に出たい」 知らない国をこの目で見てみたい、というのです。 スパゲッティが外国へ旅に出る・・・なかなか生意気なやつです。 でも、この細長くてコシのつよいスパゲッティ、どんな旅行記を繰り広げるのでしょう。のぞいてみたくなりますよね。 やっとの思いで外国についたスパゲッティは、ある時は靴のひも、ある時はソバに。さまざまな仕事につきますが、なかなか上手くいきません。更にコシを強くしようと、ついには・・・! 姿が変わってションボリしてしまったスパゲッティは、故郷を目指します。
さて、その後のスパゲッティの人生はどうなったのでしょう? たかが「めん」とあなどるなかれ、彼をとりまく世界はとっても壮大で、異国情緒にあふれていて、見ているこちらもドキドキしてきます。ひとり(1本?)で道を切り開こうとしていく姿には、尊敬の念さえ抱いちゃうのです。
ささいなようで、奥が深いスパゲッティのお話。にぎやかに、色鮮やかに描かれた絵でお楽しみください。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
とってもコシのつよいスパゲッティが、知らない世界を見てみたいと旅に出ます。ある時は靴のひもに。またある時はソバに。さまざまな仕事につきますが失敗ばかり…。ついには、平になってしまい故郷に帰ることに。スパゲッティはどうなるのでしょうか。
冒険ものなので子供はすごくどきどきわくわくする作品と思います。
でも、子供だけじゃなくって
こちらの絵本はふとたちどまって自分について考えてみたい
大人にもぴったりだと思います。
食べるの大好きな私はなんとも題名につられて読んだのですが
スパゲッティやさんの主人と、自分の”子供に対する親心”がかぶりました。
可愛い子には旅をさせよ。ですね。
「シェフはえがおでおくりだしました」
なんだか、そこで、まずぐっときてしまいました。
いやー、旅をしておいでってゆってあげられるかなぁ??
離れるのさびしいなぁ
でも、子供は、自らの足で歩いて
いろんなところで感じたり、考えたり、吸収したりして
成長していくんだろな〜と
スパゲッティと娘を重ねて読んでいました。
そして、いろんな展開があり、そのあたりは大人からしたら想像できる展開なのですが
オチにはびっくり!
じーんときてしまいました。
すばらしいです。
子供にとっても、大人にとっても
自分を知ること。
自分を高めたいと努力すること。
あきらめないこと。
自分らしく、ありのままでいいということ。
そして、そのままの自分を大事にして愛してくれる人がいるということ。
いろんな視点で、いろんな気持ちになって
ほっと、私は私でいることがいちばんなんだ、そして
それを見ててくれる人がいるんだと気づかせてくれる素敵な作品です☆ (ふんわりうさぎさん 30代・ママ 女の子1歳)
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