
天界から、回転ずし屋をやるために白浜町へやってきたゆうれいの一平さん。お店をやりながら、困っている人を助けるというかくれた使命もあります。手伝ってくれるのは、同じくゆうれいのお菊さん、かっぱのガタロウ、そして手長こぞうのてっちゃん。 白浜町に住む小学4年生の潮くんは、クラスメイトの友一たちにいじめられていましたが、一平さんの力を借りて、一件落着。心やさしい潮くんは、一平さんに見こまれて、霊感少女・綾乃ちゃんとふたりで、「一平ずし」の“営業マン”に任命されます。 今回は、潮くんと綾乃ちゃんコンビの初仕事。ふたりの前に、いったいどんなことで困っている人があらわれるのでしょうか? 椋鳩十児童文学賞受賞の佐川芳枝が描く、おすしが食べたくなってホロリときちゃう、人情物語。
潮くんは、こっとう品店を開いている浩おじさんといっしょに、地主の杉田さんの家へおじゃましました。杉田さんは、児童館をつくるために、家と土地を売るつもりのようです。潮くんは、杉田さんの家の前で、あやしい男の人たちに出会います。もしかして、杉田さんはだまされている……? 気になった潮くんは、さっそくゆうれいの一平さんたちと調べをすすめ、30年前に起こったある事件にたどりつきます。
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