「子どもたちが出合うふしぎな道具、クレヨン。」 確かに、色とかたちをクレヨンで描けば紙の中に色々なものが生まれてきます。 そんな喜びと楽しみを描いた「クレヨン」シリーズ、「どうぶつ」「のりもの」に続く第3弾が登場しました。今度はどんなものがあらわれる・・・?
「あかをぬって みどりのぼうを ちょこんとつけたら なぁーに?」 りんご! ほっぺとおんなじ色。おいしそうだね。 このまま食べてもいいけど、どんなおかしができるかな? ・・・アップルパイ! いただきます。 今度は黄色をすーっとぬったら何になる? 茶色をぬって、とげをたくさんつけたら?
勢いよくぬられたクレヨンの色。 ページをめくっていくと、次々においしそうなくだものや野菜が登場します。 りんごは木になります。バナナは房になって。大根は地面にうまっているんだね。 それぞれ収穫する時の様子がよくわかります。 それだけじゃありません。それらがケーキやお料理に変身した姿まで見せてくれます。 子どもたちは何を感じるのでしょう。 「おいしそう!」「きれい」「こんなお料理ができるんだ」 優しく描かれたクレヨンの線と色が、子どもたちの想像力や好奇心をやわらかく刺激してくれます。
読み終わったあとは真似をしてみる? 好きな色をしっかりと力強く塗って、あとは線で形を整えれば、絵本と同じたべものが出来上がり! 嬉しい瞬間です。上手に描くことが目的ではないので、親子で一緒に描いてみてもいいですよね。
こんなやりとりが子どもたちの脳を活性化して、感受性を豊かにしてくれます。色々な視点から物事をとらえることをメタ認知力と言うそうです。絵本には「よりよく生きる力」のもとになる「想像力的思考力」が活性化しやすくなる、なんてちょっと頼もしい解説もついています。
たべものパワーは無敵です。しっかり味わいながら楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「どうぶつ」「のりもの」につづく、シリーズ第3弾『クレヨン おいしいもの なぁーに?』。親子でいっしょに読み進めながら、楽しく想像力を高めていけるよう工夫されています。
「あかと みどりを さんかくに ぬって ちゃいろと きいろの ぶつぶつ つけたら なぁーに?」。いろんな美味しいものが、次々にあらわれて…。クレヨンのあたたかい世界が、子どもの脳力をやさしく刺激する、そんな絵本となっています。
幼児期に脳を活性化して感受性を豊かにし、いろんな視点から物事をとらえるメタ認知力を育ててゆくと、『よりよく生きる力』のもとになる『創造的思考力』が活性化しやすくなります。
「子どもたちが出合うふしぎな道具、クレヨン。色と形をヒントに、“つぎは、何になるの?”と想像力をふくらませていく。高氏雅昭さんのほっこりした絵で、クレヨンの魔法を楽しんでください」(早稲田大学教育学部・本田恵子教授推薦)
くれよんで絵をかきながら、これな〜んだ?これでできるおいしいスイーツは?とたくさんクイズがのっていて、その難易度が幼児にちょうどよかったです。
知っている食べ物がたくさんでてきて楽しいし、クレヨンで書いた感じの最初の絵が、これなら書けそう。と思えるのがいいですね。
参加型の楽しめる絵本でした。 (みっとーさん 30代・ママ 男の子5歳、女の子4歳)
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