70年前から50年前の日本の生活を、住まいを通して紹介します。 作者は、たかいひろこさん。関西地方に住んでいた たかいさんが、記憶を元に資料を確認しながら絵本の形にまとめた思い出絵日記です。 出てくるのは、戦前に建てられた「おばあちゃんの家」と、子どもの頃たかいさんが住んでいた「わたしの家」。図鑑のように、家の中の道具や使いかたが細かく丁寧に紹介されます。 洗濯ひとつとっても、70年前、50年前と、現在とでは、様子がまるで違います。電気・水道のなかったおばあちゃんの家での洗濯は、洗濯板と石鹸で。シーツのように大きなものは、たらいで踏み洗いしていました。便利な家電が出てきた頃のわたしの家の洗濯は、電気洗濯機。水気は洗濯機に付いたローラーにはさんで絞っていました。 今と比べて、当時の家事が本当に重労働だったことに改めて驚いてしまうのですが、この本では、たくさんの暮らしのエピソードや生活の知恵が紹介されているのが楽しいポイント。洗濯機のローラーを歯磨き粉のチューブの残りを絞るのにも使っていたことや、雨水が染みないように、物干しの先に空き缶をかぶせていたことなど、当時の日常が覗けるようで、とても身近に感じられます。 家族の食事の風景や保存食、服装、電化製品、当時の買い物や、そうじのしかた、おふろやトイレのこと。楽しみにしていたことや大変だったこと、などなど。くすっと笑ってしまったり、知らなかったことに感心したり。友達の話を聞くようにワクワクしながらページをめくれるのは、どのページにも、たかいさんの思い出と生活の実感がこもっているからですね。 今では見られないものもたくさんありますが、たくさんの絵と説明で、子どもにとってもイメージしやすく、大人たちには懐かしいものがたくさん発見できるようになっています。おじいちゃんおばあちゃんと一緒に読めば、「そうそう、懐かしい!そういえばこんなことがあってね。」なんて、盛り上がりそうです。 言葉の説明や索引、参考文献も記載されていて、調べ学習にも活躍まちがいなし!親子で学べて楽しめる充実した一冊です。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
70年前から50年前、かまどや羽がま、洗濯板、ちゃぶ台、電化製品をどのように使ってくらしていたか、楽しいイラストとともに読むことができます。かつおぶしの削り方、ぬかづけや梅干のつくりかたからお便所のちょうず、ローラーのついた洗濯機、市場での買い物など、昔のことを知らない子どもたちが、生活の様子をイメージできる内容です。大人にとっては懐かしいものがいっぱいです。
小学校3年生の我が家の娘は、小学校の社会科で「むかしもくらし」について学んでいるので、この本は実にタイムリーで勉強になる1冊に思いました!!!
日常の道具も本当に進化したのがよくわかります。
今の私たちの暮らしも50年後は昔のこととして、こんな本になっちゃうのかな(笑)。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)
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