よく晴れた冬の朝、いつもより早く目を覚ましたジョージ。 おとなりのビルも、もう起きて何かをつくりはじめています。 「これからゆきのいえをつくるんだ。“イグルー”っていうんだよ。こんやはここでねむるつもりさ」 おもしろそう! ジョージも手伝うことにしました。 雪の地面を丸く掘り、雪のブロックをならべて土台をつくったら、ドーム状にブロックを積み上げて…… ブロックの隙間を雪でうめたら、完成!
でも、あれれ? できあがったビルのイグルーはちょっとせまいみたい。 ジョージはもっと大きなイグルーをつくってみたくなりました。 ベッドを置けて、ともだちもよべて、パーティだってひらけるような……。 さっそくつくりはじめたジョージは、日が暮れるまでがんばって、とうとう完成させます! 黄色いぼうしのおじさんが、ジョージのベッドをイグルーのなかに運んでくれました。 満足そうにベッドにもぐりこむジョージ。 でも大きなイグルーは、なんだか、ねむるには寒すぎるみたい……。 どうしてもあきらめきれないジョージが、考えついたこととは!?
今回もジョージの好奇心とがんばりに、ほれぼれしちゃうお話。 なんでもやってみるのがジョージ。だからこそ、毎日発見があるんですね!
もともとは、寒い地方に住むエスキモーなどがつくる家として知られる、イグルー。 巻末のおまけページを見ながら、キッチンで小さなイグルーをつくるのも楽しそうですよ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
ジョージは、しりたがりやのかわいいこざる。今日は、どんなおもしろいことに出会えるのかな?
雪を使って、イグルーづくりに挑戦するジョージ。見事完成させ、イグルーで夜を過ごそうと試みますが、寒くて全然眠れません。そこで、家の中にイグルーをつくり直してみたものの、朝起きたらとけて部屋がびしょぬれに!
年中のジョージが大好きな息子と読みました。
まず、このタイトル「アイスマイルーム」が言いづらいらしく、なんとかうまく言おうと「アイスマニヌー…」とか「アリスマリルー」とか何度も頑張っている息子の姿が面白かったです。
雪のブロックで、イグルーというおうちを作るお話なんですが、私も息子も雪が積もる地域に住んでいないので、どんなことをするんだろうと興味津々で読み進めました。
外に作ったイグルーでは寒すぎて眠れなかったジョージは、まさかのおうちの中にイグルーを作るんですが、翌朝にはやっぱり溶けて、部屋中水浸しになってしまいます。息子は、「あーあ」と笑っていましたが、私はこのあと水浸しの部屋の掃除をするであろう、黄色いぼうしのおじさんの気持ちを考えると同情してしまって、笑えるお話ではありませんでした。 (てつじんこさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子4歳)
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