「ちっちゃなトラックレッドくん」シリーズ4作目! ものをはこぶことが仕事の、ちっちゃなトラック、レッドくん。 弱虫で泣き虫だったレッドくんも、2作目、3作目とすすむにつれてすっかり立派になってきましたよ。 さて、いつものようにたぬきのおじさんのところへ、荷物をとりにきたレッドくん。 荷物が多いから二人でいってほしいんだ、といわれますが、もう一人はまだ来ていないみたい。 あまりおそいので、レッドくんも、たぬきのおじさんもグーグーおひるねをしてしまいました。 さあ、今回のレッドくんの相棒は……?
のんびりやのイエローくんでした!
届け先の「スイスイすいぞくかん」まで高速道路でいこうとするレッドくんですが、相方のイエローくんはのんびり。 くねくね道で、ステキな風景の道のほうへ入っていってしまいます。 道中、パンクで困っているトレーラーのおじさんや、お腹がすいて動けないミキサー車のおにいさんに出会い、たすけたり、たすけられたり。 イエローくんがいくから仕方なく、くねくね道に入ったレッドくん。 でも、それで正解だったのだと、あとからわかります。
遅いことはダメなことじゃない。 早いことがいいことじゃない。 イエローくんの「ゆっくり、のんびり」にハラハラしながらも、おかげでステキなことにいっぱい出会ったレッドくん。 この4作目にも、宮西達也さんのメッセージがつまっていますよ。
ところで「スイスイすいぞくかん」にレッドくんとイエローくんがとどけた荷物の中身は、何だったのでしょう? 横開きの最終ページをおたのしみに! 本のなかには2作目と3作目の相棒、ブラックくんとピンクちゃんもどこかにいるそうですから、探してみてくださいね。
(大和田佳世 編集者・ライター)
<みやにしたつやのかわいい乗り物絵本シリーズ最新作!!> ちっちゃな自動車のレッドくんは、イエローくんと水族館へ荷物を届けることになりました。イエローくんは、遅れてやってきたうえに、「こっちの道がいいよ」と脇道へと曲がってしまいました。「ゆっくり、のんびり行こうよ」イエローくんはのんびり屋なのです。脇道はくねくねしているけれど、きれいな花がいっぱい。すてきな景色も見られます。道を急いでいたレッドくんも大喜び。それから二人は、途中でトレーラーおじさんのパンクを修理してあげたり、ミキサー車のお兄さんにガソリンを分けてあげたり…。でも、そんなことしてたら遅くなちゃうよ。ちゃんと水族館に行けるかな!?
夜遅く水族館に着いたレッドくんとイエローくん。二人が運んでいたのは、たくさんの魚たちでした。元気に泳ぐ姿を見て、館長さんが言いました。「二人がゆっくり丁寧に運んでくれたおかげじゃ」
このお話はゆっくり物のトラック、イエローくんと、しっかりしているトラック、レッドくんのお話でした。二台は水族館へ運びものがあったのですが、レッドくんはイエローくんに振り回さっれぱなしなのですが、それが結果的に良い方へ!!このちぐはぐな二台がくりなすかわいいお話でした。 (イカリサンカクさん 30代・ママ 男の子7歳)
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