「へんしんトンネル」シリーズや「はなかっぱ」シリーズなどを生み出した、 人気絵本作家あきやまただしさんの、 ライフワーク的人気絵本「たまごにいちゃん」シリーズに最新作が登場です。 今度のたまごにいちゃんは「おばけ」。
おばけのたまごにいちゃんは、まわりの友達はみんな怖いおばけなのに、 自分は全然こわくないと自信を無くして、 なかなか殻から出てくることができません。 そんなおばけのたまごにいちゃんに、にわとりのお兄ちゃんとお姉ちゃんは 怖いおばけになれるよういろいろ協力してくれます。 でも、結果は全然ダメ。 「ぼく、もう たまごのままで ずっと いきていくしかないかも」と さびしそうに言う、たまごにいちゃん。 たまごにいちゃんは望みどおり、こわいおばけになれるでしょうか? それとも…?
「自分は他の人とは違う」、誰もが抱えるコンプレックス。 その原因は「〜なら〜〜であるべき」という「常識」に囚われているからだと、 あきやまさんは言います。 「もっと個々が精神を独立させ、 それぞれが正しいと思った方向に自然に進んでいけるよう おとなが子どもの心を解放してあげられる環境をつくることが大事」だという思いから、生まれたのが、この「おばけのたまごにいちゃん」なのだそうです。
(木村春子 絵本ナビライター)
今回はなんと、おばけのたまごにいちゃんです。「ばあ〜!」とおどかしてもぜんぜん怖がられなくて困ったたまごにいちゃんは…。たまごにいちゃんとたまごねえちゃんがいっしょに登場するのもファンにはたまらないみどころです。人気シリーズ15作目!
大好きな「たまごにいちゃん」シリーズ。お話しの流れもなんとなく分かっているのですが、それでも何度も手にとってしまうお気に入りのシリーズです。今回のたまごにいちゃんはおばけのたまごにいちゃん。でも全然こわくなくて他の怖いおばけたちと比べて自信をなくしてしまいます。常識という殻をやぶってありのままで生きることの大切さをこの絵本ではやんわりと教えてくれます。お母さんの「だいじょうぶなのよ」という言葉にとても救われます。 (ouchijikanさん 40代・ママ 女の子8歳)
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