丸、三角、台形…カラフルに色分けされた図形が並んでいるページ。 よーく見ると、丸い小さなプチプチが、縦、横、ナナメ…図形の上に連なっています。 ページの上のスタートから、プチプチを触りながらゴールを目指す、さわる迷路絵本。 それがこの、『さわるめいろ2』です。 点字絵本と聞くと、目の見える人たちには必要がない…と思われるかもしれません。 でも、この『さわるめいろ2』、目が見える人もプチプチをたどっていく楽しさ、 迷路を攻略する達成感が味わえる作品になっています。 ゴールが見えているのにたどりつかないもどかしさは、迷路ならではの醍醐味。 1度遊んだ後も、2度3度と楽しめるのも迷路の面白さだと思います。
シリーズ第一弾の『さわるめいろ』は「第61回産経児童出版文化賞大賞」や 「第23回剣淵絵本の里大賞アルパカ賞」など多くの賞を受賞しました。 「目の見えない人と見える人がいっしょに楽しめる絵本」をコンセプトに作られた本作。
是非、多くの人に知ってもらいたい作品です。
(木村春子 絵本ナビライター)
指でたどる、画期的なめいろあそびの本
2014年度 『産経児童出版文化賞大賞』 『剣淵絵本の里大賞アルパカ賞』 『造本装幀コンクール審査員奨励賞』 を受賞した前作『さわるめいろ』の第2弾。指でたどってゴールまでたどり着く、画期的なめいろあそびの絵本。簡単なめいろから難しいめいろまで、さまざまなタイプのめいろあそびを楽しめ、1巻目よりもさらに難しいめいろもあります。樹脂インクで盛り上げられためいろは、高さが0.4ミリあり、手触り感が抜群。蛇腹の製本で、高価格が常であった点字つき絵本の低価格化を実現しました。『点字つき絵本の出版と普及を考える会』の協力の下、目の見える方、見えない方など、さまざまな方に実際にお試しいただき、ご意見をうかがった上で作製していて、目の見える子も見えない子も、一緒になって楽しめます。目の見える方でも、指先の感覚が研ぎ澄まされ、集中力が増すことが実感できます。
子供が学校でユニバーサルデザインや点字のことについて習っているということで、その関連で手に取りました。
実際にやってみたのですが、とにかく難しい!
目で見ていても「??」という感じですし、少ない凹凸を指で感じ取るのは、本当に難しい。
視覚というものにどれほど助けられているのかということを痛感しました。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子9歳)
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