
「おちびのネル」と呼ばれた女の子は、9歳で両親を亡くし、ぬくもりのない家庭で育ちました……。社会福祉活動で有名な、ルーズベルト大統領夫人エレノアの子ども時代を描く。

よく人の一生の中で幼児期は人との信頼関係を築く上で最も大切という言われ方をします。
でも、ネルは両親からかわいがられて気にかけられて育ったわけではなく、むしろみそっかす的な扱いをずっと受けながら過ごすのです。
そうした人が後年人道的な働きができるようになるというのは、まるで奇跡のようなのですが、ネル自身が生まれ持っていた良い資質を開眼させてくれる出会いというものがあればこそなんだなあと思いました。
ネルが人生の師ともいうべきマドマアゼル・スーヴェスターから教えられたこと
「じぶんのことを考えなさい、質問しなさい、じぶんの人生、ひとの人生に、情熱をもってふかくかかわりなさい」ということ。
特に、「ふかくかかわる」ということは、今の自分の生活の中ではともすると避けがちなことではないかと思いこの言葉が深く心に入ってきました。
クーニーの絵本ということで手にとりましたが、クーニーの画風にはどこか凛としたところがあり、ネルの生き方にも凛としたところが感じられ、そこが相通じるところなのかもしれないと思いました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)
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