戦争は、少女たちをも、知らぬまに加害者にしてしまいます。戦争が、少女たちの心に刻んだ驚きと悲しみは、今も、消えてなくなりません。戦後65年の節目に贈る、戦争と平和を考える児童文学です。
私は以前、女学生と風船爆弾のドキュメンタリーを拝見したことかあります。だからこの本はひじょうに関心がありました。これはあらためて戦争についてしっかり考えさせてくれます。青い風船とは風船爆弾のことです。太平洋戦争末期、旧日本軍がアメリカ本土爆撃のため打ち上げた爆弾つき気球です。この本を読んでいると、戦争の悲しみがひしひしと伝わってきます。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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