「キミは ちっとも おばけらしくないや」 と言われてしまった、おばけのモックン。 モックンがくつろぐお部屋には、ピンクの家具に水玉のクッション。 かわいいお花まで活けてあります。 そりゃあ……おばけのモックン、そう言われるのも無理はありませんよね。 人をこわがらせるのがおばけの仕事。 かわいいピンクのモックンを見てこわがる人がいるとは思えないですもの。
「ぼく、どうしたら こわくなるんだろう?」 ミイラ男さんのところへ行ったり、棺桶のドラキュラさんを起こしたり。 「こわいを おしえて!」 いっしょうけんめい「おばけらしく」なろうとするモックンですが、なかなかうまく行きません。 モックンはとうとう、しくしく泣き出してしまいます。 ところが森で「わーん! こわいよー!」という女の子の泣き声が聞こえてきて……?
山高帽をちょい、と、まるい頭の横っちょにのっけて、奮闘するおばけのモックン。 くちをとがらしたり、への字にしたり、表情ゆたかでほほえましいったらありません。 女の子を相手に、あれこれ姿を変える場面は、とっても楽しいみどころです。 ポップなイラストをあじわってくださいね。
さあ、こわくないおばけのモックン、こわいおばけになれたかな? 答えは、読んでのお楽しみ!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
怖くないって言われてしまう、おばけのモックン。怖がらせるための修行をするのですが・・・・
「こわくない」ことをコンプレックス!?に感じているおばけのモックンのお話です。
たくさんのお化け達が出てくるのでハロウィンシーズンにもいいかもですね。
「こわくない」ことが最後はそれでもいいかも!と思えるお話で,ちょっとメッセージ性を感じてよかったです。
自分らしさ!もとても大切なことですものね! (まゆみんみんさん 30代・ママ 女の子6歳)
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