さやかは、洋食のレストラン〈のはらキッチン〉のひとり娘です。ドッジボールでチームが負けたのを、同じクラスの翔太にさやかのせいにされて、気分は最悪! でも、お父さんがつくった、にんにくのきいたチキンステーキや、甘〜いにんじんのグラッセを食べたら、そんな気持ちも吹き飛んじゃう。それくらい、コックさんであるお父さんの料理はおいしいのです。 〈のはらキッチン〉は月に二回、キッチンカーで総合病院に出かけます。その病院に入院したことのあるお父さんが、かんじゃさんたちにおいしい料理を食べて元気になってほしいとはじめたサービスなんだけど、ん? さやかの知っているメニューだけど、料理の方法がちがうみたい……。 いろいろな立場にいる人をニッコリ笑顔にしてくれる、おいしい、おいしい料理たち。コックさんは、食べてくれる人が、いまどんな気持ちでいるのか想像しながら、今日も腕をふるっているのです!
コックさんは食べる人の気持ちを考えてつくることが大切なんですね。
言われてみればたしかに。まあそうでないコックさんもいることはいるけど。
さやかの両親はキッチンを営んでいます。病院へも料理を届けます。
相手のことをよく考えているのがわかってよかったです。 (みちんさんさん 30代・ママ 女の子5歳、女の子3歳)
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