海の底にすむたこくんは空を飛ぶのが夢だった。花火大会の夜、たこくんはついに夢を実現した。勇気を出して、花火に乗ったのだ!
空を飛びたいという夢をもつたこくん。
ときどき水面に顔を出しては空を眺める。夜、寝て見る夢も
雲に乗って空を飛んでいる夢。その時「どどん」という大きな音で目を覚まし海の上に顔を出してみた。空に大きな花がたくさん咲いている。それを見上げている人間の歓声も聞こえる。
たこくんが花火を揚げているいかだに近づき、筒に玉を入れて打ち上げているのだと解り、これはチャンス!人間の目を盗み筒の中に入り込み、ひゅるるると高く打ち上げられた。海がどんどん遠くなり星が目の前でチカチカする。やった、空を飛んでる!
そのとたんドカーンと花火が咲いた。たこくんも足をいっぱいにひろげた。やけどをあちこちにしたけれど、とっても満足なたこくん。
チャレンジャーなたこの話。無茶だな〜と思う反面夢をかなえる為の努力というか、前向きな姿勢というか、見習わなければ・・
筒の中にしのびこもうとコソ〜っとしている絵がおもしろい。
低学年から自分で読めると思います。 (ねーねーさん 30代・ママ 女の子11歳、女の子10歳)
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