1986年に出版されたものです。
これは珍しく作・絵ともに二俣さんの作品です。
登場する人たちの服装(特に学ラン)とか、ちょっと時代を感じます。
(そこがまた味になっていいてよかったですが)
ストーリーは至って簡単で、小さな子猫が高い木に登って降りられなくなり、それを助けようとするともっと高いところに登ってしまい…、助けようとする人の年齢や人数もだんだん増えて最後には「はしご車」まで登場するという騒ぎに!
とにかくどんどん騒ぎが大きくなっていき、木の周りにはどんどん人が多くなっていくのに、だたの冷やかしみたいな人はいなくて、集まってきた人たちみんなが小さな子猫を心配しているというところがとっても素敵でした。
まるでどこかのテレビ局が仕掛けた「やさしさ度テスト」みたいな感じですが、こういう出来事は、わたしが小さかった頃はわりと普通にどこでも見られたような気がします。
よいテーマでまとめられたら、小学校の中学年くらいの子どもたちに紹介したいです。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子21歳、女の子16歳)
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