
日々の生活の中で、ふと気付く。
朝目覚めて、最初に耳に入るのがテレビの音だということに。 人がたくさんいるのに、誰も自分に見向きもしないことに。 人間の格好をした犬がいることに。 同じテーブルについているのに、だれも目を合わせないことに。
流れに身を任せているときには気にも留めなかったのに、立ち止まると気になる。 本当はあるのに、見えなかったもの。 本当はあったのに、見過ごしてきたもの。
より便利に加速していく社会に疲れたときは、 自分が生きている、自分を生かしてくれる世界に、ちょっとだけ目を向けてみよう。 そうすれば、ちょっとだけ違う風景が見つかるはず。 だって世界は、いつだってそこにあるのだから。
本書は、現代に生きる人すべてに、そんな小さな気づきをもたらすメッセージが込められています。
言葉と絵も、とってもシンプル。 その分たっぷりとある「余白」が、本書のテーマを雄弁に語っているようにも受け取れます。 そしてページの中心に綴られた、柔らかくもしっかりとした言葉が、 忙しい生活の中で忘れている「大切なこと」を思い出させてくれます。
作者の松本巌さんは、2003年にCMで大ヒットした「ピクミン・愛のうた」の作詞・作曲を手がけた、クリエイティブ・ディレクター。 4ページという長いあとがきにも、「なるほど」と心に響く一説が記されていますので、ぜひ読んでみてください。
これから社会に羽ばたこうとしている高校生だけでなく、 働きづめでちょっと疲れた大人の心にも響く、癒しの一冊です。
(絵本ナビ編集部)

本当は奪われているのかもしれない、と僕は思う。 30点のイラストと1200字に凝縮されたメッセージとは。 著者の友人、寄藤文平さんから頂いたコメントを帯に掲載しています。 全国学校図書館協議会選定図書(高校生向け)。 大人向けとしても好評です。

シンプルな佇まいに惹かれて、何気なく手に取りました。
作者は「白黒つけないカフェオーレ」や「淡麗グリーンラベル」などのCMを手がけた方とのこと。
厳選された言葉に、優しくおしゃれな絵が、そっと添えられています。
ホッと一息つきたい、大人向けの絵本です。
「少しくじけたら、新しい本を読もう」という一文にグッときました。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳、男の子10歳)
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