もちかた、つかいかた、わかるかな?
おはし、ナイフ、はさみ、けんだま、じょうろ、イヌ
子どもたちの身近には、実際に手で持って扱うものがたくさん。 正しい持ち方を聞かれると、大人だって自信がなかったり……。 この絵本は、周囲で出合う道具や生き物の、「もちかた」「つかいかた」が、 丁寧なイラストの図解で、とてわかりやすく説明されています。
たとえば、毎日の生活で使う、おはしとおちゃわん。 当たり前に使うようになる前に、正しいもちかたを学んでおきたいですよね。
おはしのページでは、まず、正しいもちかたが説明されます。 食べものをつかむときの指の動かし方や、「はさむ」「きる」「まぜる」「くるむ」などいろいろな使い方も紹介。 「くわえばし」「さぐりばし」など、良くないおはしの使い方も ずらりと一覧になっています。
ちゃわんのページでは、 ちゃわんの部位の名称「ふち(こうえん)」「どう」「いとぞこ(こうだい)」が紹介されます。 正しい持ち方は、「おやゆびを ふちにのせる」「ほかの ゆびを そろえて、うえに ちゃわんをのせる」。 絵と文章の説明で、ふちがどこか、手の形はどうなるのか、一目でわかって安心ですね。
そのほかも、教室で、おそうじで、公園で、キッチンで。 シーン別に、様々な道具の使い方や、生き物のもちかたが、紹介されます。 知っておきたい雑巾のしぼり方から、ハムスターのもちかたまで。なるほど、なるほど、と眺めているだけで楽しいものもあります。 おかしの袋やプリンの開け方など、身近なコツが紹介されているのもうれしいポイント。 自分でやりたいのに、うまくできなくて苦労している子も多いはず!
手で世界を広げていく時期の子どもたち。 こう見ると、実にいろいろなものを、使いこなさなければならないんだなあと、感心してしまいます。 こんな絵本が側にあれば、「はじめて」をサポートする、心強い味方になってくれそうです。 図鑑より気軽に、開いて楽しめるのも絵本のいいところ。 気になった時いつでも手に取れるように、本棚に置いておきたい一冊です。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
えんぴつ、おはし、はさみの持ち方……。手先を使って上手に持ったり握ったりすることは、子どもたちが快適な日常生活を送る力をつけるためにとても大切なことです。
本書は、「就学前に身につけておきたい」という切り口から、生活の中のあらゆるシーンを想定して、絵本形式で楽しく理解しながら読み進められるようにしました。子ども達が生活力を高めて、自信をもって毎日の生活を送れるようにするための一助となる知識絵本です。
<おはよう! あさごはんだ!>スプーン、フォーク、おはし、ちゃわんの持ち方など <はやくしないと ちこくするよ!>はブラシの持ち方、ボタンのかけ方、靴ひもの結び方、傘の開き方など <がっこうに きたよ!>えんぴつの正しい持ち方、ぞうきんのしぼり方など <こうえんに あそびに きたよ!>お菓子の袋の開け方、カブトムシの持ち方など <いえの おてつだいをしよう!>包丁の持ち方、おべんとうの包み方など
わかっているようで、なんとなく覚えているので子どもにいざ説明しようとしたときに適切な言葉が見つからないということがあります。
お箸の持ち方、リボン結びの仕方、鉛筆の持ち方、
はさみ、ボタンのかけかたなどなど・・
まだまだボタンが難しい3歳くらいの子どもに教えるのにもわかりやすい言葉に迷うことがありましたが、イラストもわかりやすいので、この絵本があると教えやすいと思います。
お箸も最近ではトレーニング箸が主流で、なかなか普通の箸へと移行するのが難しくなっているように思いますが、綺麗に持てるとかっこいいね!という子どもへの意欲喚起にもつながると思います。
就学前の子どもにも、適した一冊だと思います。 (Pocketさん 40代・ママ 女の子15歳、男の子11歳)
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