日本児童文芸家協会新人賞など、数々の受賞を重ねる有望な若手詩人が、「命」「蝶」「暖」といった漢字を見つめ続けて作り上げた詩。語源や成り立ちにとらわれず、実感を大切にしたことば世界が広がる詩集。〈受賞情報〉三越左千夫少年詩賞(第14回)
春に生まれる= 命 固 蝶 窓 生 器 非
夏に育つ= 夏 雲 波 位 叶 涙 申
秋に考える = 秋 本 果 普 食 詳
冬に耐える= 冬 仄 暖 頑 臭 何
そして巣立つ=翼 白 爽 念 卒 終
この4つに漢字の詩が書かれています
たとえば 涙 涙を 流すときは
ひっそりと 戸をしめて
でも
ながした 涙のぶんだけ 戸のなかで
大きな人になって
戻っておいで
絵は太田大八さんが 優しく 添えられています
なかなか心に残る本です
作者は 後書きで
「詩というジャンルを通して漢字にふれるのは おもしろいと思ってもらえれば幸せです 漢字を 感じてくださいな!」
こんな作者の後書きも 心があります
一度読んでみてくださいな (にぎりすしさん 60代・その他の方 )
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