小さな頃から知っている当たり前だと思っていたストーリーを、もし自分たちで変えられるとしたらー。ちょっと想像するだけで、なんだかワクワクしてきませんか? でもどうやって?どんな風に? そんなワクワクを実現してくれるのが、こちらの「まさかのハッピーエンド」シリーズ。全米ベストセラー累計700万部を突破したシリーズがついに日本へもやってきました。
その記念すべき第1話のお話の元となっているのは、有名なおとぎ話の「白雪姫」。そして、その中に入り込んで壮大な冒険を繰り広げるのが、正義感の強い小学四年生の女の子アビーと、その弟で好奇心旺盛な七歳のジョナです。
アビーとジョナは新しい町に引っ越ししてきたばかり。住み始めたばかりの家の地下室で不気味な鏡を見つけ、鏡を3回ノックした途端、すごい勢いで鏡の中に吸い込まれてしまいます。気がつくとそこは森の中。とまどう二人の前に現れたのは、黒いマントをはおり、手にカゴをもったリンゴ売りのおばあさんと、真っ黒な髪に真っ白な肌、真っ赤なくちびるのチョー美人な少女。ん?何か見覚えがある!?と思いながらも思い出せないまま、少女がリンゴを食べるのを阻止したアビーとジョナでしたが・・・。
そう、この少女こそが「白雪姫」。毒リンゴから白雪姫を救った二人ですが、白雪姫が死ななかったことで、王子様と出会って幸せになるというハッピーエンドをも変えてしまっていたのです。その重大な事実に気づき、そこから何とかお話を元に戻そうと、あの手この手で奮闘するアビーとジョナ。しかし物語はどんどん思いもよらない方向へ。 はたして、物語を元に戻すことはできるのでしょうか?そして二人は無事に家に帰れるのでしょうか?
なんといってもタイトルが「まさかのハッピーエンド」ですから、ハッピーエンドで終わるはず!と心のどこかで思いながらも、次から次へとやってくる予想外の展開と大きな困難に、いったいどうなってしまうの?とハラハラドキドキが止まりません。
また、元の「白雪姫」のお話ではほとんど描かれていない、白雪姫はじめ、7人の小人、継母、王子などの登場人物の気持ちや暮らしぶりなどが詳しく描かれているところもお楽しみのひとつ。さらに「かがみよかがみ、この世でいちばん美しいのはだれ?」のセリフで知られる”魔法の鏡”とお話できる場面もありますよ。これからおとぎ話を読むときには、自由に登場人物の気持ちや暮らしなどを想像してみるのも面白いかも!と気づかせてくれます。
よく知られたおとぎ話のストーリーが自由に変わっていく楽しさが味わえる「まさかのハッピーエンド」シリーズ。本書が教えてくれるのは、ハッピーエンドへの道すじはさまざまあっていいということ。途中で投げ出したり、あきらめたりしないで勇気をもって進めば、どんな困難に出会っても必ずハッピーエンドがやってくる!という希望のメッセージが詰まっているようです。
さて、この後はどんなおとぎ話の世界が登場するのでしょうか。おとぎ話の世界への入り口となっている地下室の鏡のナゾも解き明かされるかも!? 続きが楽しみですね。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
しっかりもので、将来は裁判官になりたいと思っている姉のアビー。お調子者で、スリル満点な遊びが好きな弟のジョナ。二人は、引っ越してきたビルの地下室で気味の悪い鏡を見つけました。好奇心旺盛なジョナが、鏡を三回ノックすると、二人は鏡に吸いこまれ……。
そこには、真っ黒な髪に、真っ白な肌、真っ赤なくちびるの少女とリンゴを差し出すいじわるばあさんが。あれ、この人たち、前にどこかで会ったことがあるような……?
そこは、なんと『白雪姫』の世界。アビーとジョナは、良かれと思って、雪さんが毒リンゴを食べるのをふせいだものの、そうしたら王子さまとの出会いもなくなってしまうことに!? まさか物語の結末を変えてしまうなんて……。
全米ベストセラー 累計700万部突破シリーズの1巻目! 物語の世界に迷いこみ、結末を変えてしまった姉弟が、元のお話に戻すために主人公と協力して大奮闘! 鏡の謎も解き明かされるのか……!?
誰もが知っている白雪姫の世界へ入ってしまった!?
毒りんごと知っていたら、それは止めようとしますよねー。良かれと思った行動なのにお話が変わってしまい…というのが面白いです。
白雪姫のお話はこちら一冊で決着がついていますが、シリーズもののようですねー。
次はどの世界へ行くのか楽しみです。 (みちんさんさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子5歳、女の子1歳)
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