小学5年生の翔は、パパがベルギーへの転勤が決まり、ママが仕事で忙しくなるという理由で、田舎のおばあちゃんの家に自分だけ引っ越すことになった。共働きの両親の都合とはいえ、いつも自分ばかりが犠牲になり、損ばかりしていると感じていた。そこで、おばあちゃんの家で犬を飼うことを引っ越しの条件にした。ところが、おばあちゃんは裏山のタヌキ一家が怖がるからという理由で、犬を飼うことを許してくれなかった。
新しい学校に通いはじめた翔は、都会に比べて何もない田舎や、同じクラスの咲良にうんざりしていた。しかし、自然豊かな田舎にも慣れ、少しずつクラスの仲間とも打ちとけていく。そんな中、ママの生い立ちや、なぜママが仕事に打ち込むのかを知ることになる。さらに、おばあちゃんに思いがけない出来事が起こり……。
大人の都合に振り回されながらも、家族との関係を見つめ直し、自分がやりたいことを見つけていく少年を描いた成長物語。
ちょっと境遇は違いますが、我が家は転勤がある身なので、親の事情で子供を振り回してしまうかも感はあるので、子供の気持ちはもしかしたらこんなかもなぁと思ってしまいました。
子供ってまだ自分だけでは生活はできないし、結局は大人の言うようにしざるおえないのですものね。
でも、こういう葛藤もいずれ己の糧となるのですよね。
折り合いのつけ方が上手いと自分の気持ちも楽なはず、こういう経験をしたら、そなんふうに生きられる大人になれそう。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子11歳)
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