イタリアの美味しいおはなしが4つ。 表紙にあるような美味しそうなドーナツや、パン、お肉、チーズそしてワインなどが出てきます。 でも、ただ美味しいものが出てくるだけのおはなしではないようです。
たとえば、カテリネッラのおはなしは…… 鬼にフライパンを借りて(!)お礼にドーナツを10個入れて返す道々、カテリネッラはそのドーナツの美味しい匂いに我慢ができず1個ずつ食べちゃって、代わりに「あるもの」を入れて返しました。 その「あるもの」にもびっくりだけどその後起こったことはもっとびっくり!最後は、えー!!なおはなしです。
他のおはなしも、パンで作った女の子に恋する王子さまのおはなしや(私はこれが好きです。)、 悪魔と取引きして困っている旦那さまのためにおかみさんが知恵を働かせて(あるものを体に塗るんです。)めでたしめでたしとなるおはなし、 4人の魔女がくれた食べても食べてもなくならないパンやチーズやワインと誰でも踊りたくなるバイオリン(イタリアらしいですね。)が登場するおはなしなど。 昔話ってやっぱり面白い。
どんどん文庫シリーズは、絵本から読み物への橋わたしにぴったりの本ばかり。 絵だけではなく、文字から自分の想像力を膨らませ、おはなしの世界を楽しめるようになる低学年によく読まれています。 この4つの短いおはなしも面白くてついつい読み進めてしまうでしょう。
(山田裕子 小学校司書)
イタリアの昔話から、食べ物にちなんだ4話をチョイス。 鬼から借りたフライパンにお礼のドーナツを入れて返しにいったカテリネッラが、食い意地に負けてドーナツを食べてしまい、恐ろしい結末になる表題作。他に、腕のいいパン職人が作った、パンでできた少女に王子様が求婚する話や、食べても食べてもなくならないチーズやワインで難題を解決する青年の話など。
題名と表紙の絵が気になって、図書館で借りて読んでみました。
食べ物にまつわる、イタリアの昔話が4つ入っています。
さいしょのお話は、美味しいドーナツが出てきます。
ドーナツは美味し過ぎたようですが、ええっ!と驚く終わり方でした。ほかのお話もそれぞれ面白かったです。
字も大きくて読みやすそうです。 (capellaさん 60代・じいじ・ばあば )
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