雑貨デザイナー・絵本作家であるカトウシンジが描く「あかずきんちゃん」。 ステレオタイプな「あかずきんちゃん」のストーリーと絵柄のイメージとはほど遠い、斬新な「あかずきんちゃん」がここに誕生しました。本作には、「小さくて、か弱い女の子」も「恐ろしいオオカミ」も登場しません。「活発でおしゃまなあかずきんちゃん」と「優しくて気弱なオオカミのこども」との絆を、たっぷりのユーモアと少しのペーソスで紡いでいます。物語の終盤に登場する「あかずきんちゃん」と「オオカミのこども」と「おばあちゃん」、3者の交流を描いた場面は、読者の心をきっと潤すことでしょう。また、クロスカッティング(異なる場所で同時に起きている2つ以上のシーンを、短く交互に繋ぐこと)の技法を取り入れた画面構成も見物です。
紅茶を飲むときはカトウシンジさんのカップとポットを使っています。
絵本は初めて読みましたが、優しいタッチのイラストとお馴染みの赤ずきんちゃんが出てきて絵を見てるだけでも可愛くて癒やされます。
お話も、赤ずきんちゃん側オオカミ側両方の思いがわかりやすく伝わって、ハラハラしたり、ほんわかしたり楽しいお話でした。
娘が二役なりきりながら、読み聞かせしてくれたのも面白かったです。親子で役を決めても面白いかも。
(スキャリーさん 40代・せんせい 女の子17歳、女の子12歳)
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