群雄割拠する戦国時代に、戦において一度も破られた事のない、生涯不敗の武将。豊臣秀吉が「西国無双」と称え、徳川家康が恐れたその武将こそが、立花宗茂。知る人ぞ知る九州の雄です。 九州6カ国を支配したキリシタン大名・大友宗麟に仕えた宗茂ですが、天下人となった豊臣秀吉が九州を平定すると、秀吉の直臣に取り立てられます。当時の宗茂は、まだ二十歳ほど。それでも、宗茂の武勇はすでに知れわたっていたのです。秀吉の命による朝鮮出兵でも獅子奮迅の働きをし、ますます名声を高めた宗茂。全国の大名が豊臣方(西軍)と徳川方(東軍)に分かれて戦った「天下分け目」の関ヶ原の合戦では、東西両陣営が宗茂を味方につけるべく躍起になりました。結果、西軍が敗北したこの合戦で、豊臣家への義理を重んじ西軍についた宗茂は、改易処分に。しかし、その武勇を知る徳川家康が、敵将であった宗茂に再び大名としての道をひらくのです。
戦国時代には様々な英雄・豪傑が登場しますが、宗茂ほど波乱に満ちた生涯をおくった武将も珍しいのではないでしょうか。本作では、そんな宗茂の生涯を、読みやすい漫画で鮮やかに描き出しました。歴史ファンにはおなじみの義父・立花道雪や妻・立花ァ千代も、もちろん大活躍。歴史作家の加来耕三氏が企画・構成・監修を務めるこのシリーズ、本格的な時代考証に基づきながら、ドラマチックな物語が楽しめます。 巻末には、宗茂をよく知るための解説や豆知識、年表も収録。歴史学習の入門書としても、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
徳川家康も恐れた、生涯一度も破れたことのない無敗の武将・立花宗茂の人物伝です。
日本の歴史に疎い私は、この本を見るまで、この方を知りませんでした。
人物伝、その人物の生い立ちや立場や心情や生き様が知れ、面白いですね。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)
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