●未来に遺していきたい日本の高い技術力と、その開発にこめられた技術者たちの思いと工夫、そして開発された技術が日常生活の向上に果たした画期的な役割を、全5巻シリーズで解説する図書館向け商品。0型新幹線をはじめ、最初期のテレビ、自動販売機、洗濯機、電話、コンピュータ、冷蔵車など、くらしの発展をかげで支えてきた、大人には懐かしい、子どもには新鮮な技術・製品を豊富なビジュアルとくわしい解説で紹介します。
●新指導要領(社会)で示されている「…工業製品は国民生活の向上に重要な役割を果たしていることを理解すること。」「工業生産に関わる人々は、消費者の需要や社会の変化に対応し、優れた製品を生産するよう様々な工夫や努力をして、工業生産を支えていることを理解すること。」等の学習資料として最適です。
●「未来技術遺産」(重要科学技術史資料)とは、科学や産業などの分野を進歩させたり、日常生活に大きな影響をあたえた日本の技術を、「未来へひきつがれるべき日本の技術遺産」として、国立科学博物館が2008年から毎年保存・登録しているものです。
2019年刊行。接着剤、合成繊維、醤油。今は当たり前に使っているものが、開発される前、開発時のエピソード、開発後の変化を紹介する学習絵本。日常生活に大きな影響を与えた新発明・技術の革新などを知るシリーズ。
日用品にはあまり強烈に興味・関心が向かなかったので、知らないことばかりで驚いた。
今回は、醤油のことを調べていてこの本を読んだので、接着剤や合成繊維については、ついでに読んだだけだったが、大変面白く、分かりやすくて満足。
接着剤のくっつき方は4種類。性質が違うので、用途に合わせて選ぶ必要があるとわかった。以前、ホームセンターで、たくさんの種類の接着剤が並んでいたのを見て、どうしてそんなにたくさんあるのか不思議だったが、ようやく謎が解けた。
今では飛行機や宇宙開発技術、人体(医療分野など)にも接着剤が使われているという。恐れ入った。
向田邦子の随筆の中に、学校で出された宿題の工作をするのに、「良い接着剤」がなくて苦戦した、という記載があった。瞬間接着剤などがいつでも簡単に手に入った私たちの時代と違ったことが、なかなか想像できなかったが、この本を読んで納得できた。
他にも、いろんな発見があって楽しかった。
工業技術の歴史は、なかなか知る機会が少ないので、同シリーズを通読してみたい。
自分のあまり興味がなかった分野のことこそ、たくさんの面白い発見があるものだと思った。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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