小学5年生のぼく(永野修一)は、朝食後、決まって下痢をし、遅刻する。そんなぼくをいじめる者もいる。診察を受けると、過敏性腸症候群だという。その一因は、いつも怒鳴るお父さんにあった。
ある時から、ぼくは友だちのリクと、関さんというおばあさんのところで飼われている犬のマックの散歩を手伝うようになった。マックはぼくになつき、ぼくはマックに癒された。
その後、関さんが引っ越すことを知らされるが、犬は連れていけないという。お母さんの采配で、いったん、マックをぼくの家であずかることになり、マックとの生活がはじまった。
ある朝、マックがいなくなった。夜中に吠え続けるので、お父さんが追い出してしまったという……。
関さんの引っ越しの日、ぼくは、マックを飼いたいという思いを、お父さんにしっかりぶつけた……。
マックやリク、関さんたちとの交流を通して、自分の殻を破っていく少年の成長物語。
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