斉藤真琴は小学6年生。ある日、死んだはずの祖父・熊岡獅子之介から真琴の家に1枚のハガキが届く。そこには、今年の夏で旅館をやめる、とだけ書いてあった。不思議に思った真琴は、夏休みに一人で、九州の秘境にある祖父の旅館を訪ねることに。羽田から福岡への空の旅を経て、列車を幾度も乗り継いだあと、ハプニングが起きた。なぜか、祖父の旅館があるねじまき温泉行きの路線がなくなっていたのだ。
途方に暮れていた真琴は、いつしか祖父が若い頃の時代、今から38年前のねじまき温泉郷に迷いこんでしまう。
この温泉郷は、神秘の祭りである「臥龍の大祭」をやめてから人気が低迷していた。「この祭りの復活こそがこの町を救う!」――子ども時代の父・虎之介とまちがわれているぼく・真琴は、同級生のツグミと共に大人たちを説得し、「臥龍の大祭」の復活に挑む。温泉郷の未来をかけた、子どもたちの町興し物語。
私はこの本を読ませて頂いて、とても感動しました。これはひじょうに楽しくて、パワーを与えてくれるお話です。このお話はタイムスリップものですが、臥龍の大祭の復活にかける子どもたちのパワーは凄いと思います。私はこの本を読みながら、とてもハッピーな気持ちになりました。ほんとに素晴らしいお話だと思います。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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