夕ご飯のカレーをおいしそうに食べる、りこちゃん。 でも……あれ? お皿ににんじんだけ残っています。 「にんじん きらーい、もう いらなーい」と言うりこちゃんを、電子レンジの影から見ていたのは……にんじん。 「わたしのことが きらいだなんて、しつれいしちゃうわ!」
次の日もりこちゃんに残され、「にんじんなんて だいっきらい! おもちゃはだいすき!」と言われてショックを受けたにんじんは、決心します。 「……もう わたし、にんじん やめる。おもちゃになる!」 えっ、にんじんって、おもちゃになれるの!?
さあ、いろんなおもちゃに変身したにんじんを、ぜひ絵本で見てみてください。 かわいいおもちゃだけじゃありません、伝統的なおもちゃから、男の子の好きな怪獣や車までびっくりするほど華麗に変身してみせます。
ポップでカラフル、ちょっぴりレトロなテイストが魅力的でおもしろい! 作者の岩神愛さんは、幼児教室で絵画工作講師をつとめながら、いろいろな好き嫌いがある子どもたちと、食育に悩む親御さんを見て、この作品を思いついたそうです。 前作『おかしになりたいピーマン』につづき、『おもちゃになりたいにんじん』は、探し絵の充実度がさらにパワーアップ! 今後、親子ファンが増えることまちがいなしです。 にんじん・ピーマンが嫌いな子も好きな子も、みんな一緒にお楽しみください!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
「にんじん、きらい。おもちゃがすき!」と聞いて、にんじんは大ショック。 好かれたい一心のにんじんは、おもちゃに変身することに! でも、いつもバレてしまうのでした。
前作の『おかしになりたいピーマン』のピーマンくんは、内気な男の子。 今作のにんじんは、ちょっと自信家でアイド気取りの(?)女の子。 そんなにんじんが気に入ってもらおうと奮闘するいじらしさに、キュンとしちゃいます!
「にんじんは嫌い」と言われてショックを受けたにんじんが、いろいろなおもちゃになりきって変身していく様子がとてもかわいいです。我が子のお気に入りは、お人形のページでした。とにかく上手に隠れているので、探すのも楽しかったです。ラストは無事に食べてもらえてよかったです^^ (morimoriさん 30代・ママ )
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