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『車輪の下』と同時代の初期短編集。青春の心の動きを類い稀な描写で描いた独自の世界。表題作は蝶の標本を巡る話で昆虫好きの訳者がこれまでの誤訳を詳細に正す。
私はヘルマン・ヘッセさんの大ファンです。この本は短編集ですが、ダイヤモンドのように光っています。少年の日の思い出とありますが、この本を読んでいると、少年の日の記憶が鮮やかに甦ってきます。そして共感できるところがいっぱいあると思いました。あれから何十年もの歳月が流れました。今、またヘルマン・ヘッセさんに出会えて、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました! (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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