佐藤初女さんは17歳の時に肺結核となり、その後、病気療養を続けた。お医者さんには治らないといわれていたが、初女さんは薬に頼らず、食事によって病を克服したのである。「食べることはいのちをいただくこと」を身をもって学んだ初女さんは、悩みの相談にきた人に、心をこめておむすびをむすび、いっしょに食べ、話に耳を傾けた。すると、不思議なことに、帰る頃にはみんな元気になったという。
本書では、「食はいのち」ということを多くの人たちに伝えてきた初女さんの生涯を、やさしく紹介する。
小学校中学年以上向けのノンフィクション。
構成は次のとおり。/京都の小学校で/鐘の音/わたしには心がある!/イスキアへの道/森のイスキアで/いのちの移しかえ/悲しみを乗り越えて/小さな森/あなたには、できることがあります/おむすびの心、世界へ/それぞれの別れ
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