◆本書「まえがき」より抜粋
日本を「一億総クリエイター」の国に!
本書では、人はいかにすればクリエイターになれるかを、「本を書く」という具体的な行為を通して、詳しく説明したいと思っています。 この本を読めば生き残れるという保証はありませんが、このような世界を垣間見ることは、今どんな仕事についている人でも、これからの人生を組み立てる上で、必ず役に立つと私は確信しています。
私にとって、本を書くということは「ダイヤルを握る」ことに他なりません(そのことを本書を通して詳しく説明していきます)。しかし、多くの人は「ダイヤルを握られた状態」に甘んじています。 実は、世の中の著者のほとんども、「ダイヤルを握られている」ことに気づいていません。これでは、本物のクリエイターとは言えないわけです。 つまり、本を書けば(絵を描けば、楽器を演奏すれば)即クリエイターになれるわけではないのです。なぜなら、クリエイターは生業(なりわい)ではなく「生き方」そのものだからです。
本書を通じて、単に本の書き方を学ぶだけではなく、「クリエイターとして生きる」とはどういうことなのかを知っていただければ幸甚です。 テクニックで本を書くことはできません。しかし、私が教えるノウハウを使って、100人以上の方が著者となっています。 この本に書くノウハウは、すでに何十回となく試し、成果を上げてきたものばかりです。
本書は、次のような願いをかなえるために書きました。
「アイデアがどんどん湧くようになりたい! 」 「本をどんどん書ける人間になりたい! 」 「どうせ書くなら、売れる本を書きたい! 」
ですので、この本自体が売れなければ、そもそも私にはこんな本を書く資格がなかったことになります。本は、面白くなかったら絶対に売れません。
3つの糸をより合わすような気持ちで、私はこの本を書きました。 3つの糸とは、「エピソード」と「ノウハウ」と「ワーク」です。
(1)なるべく具体的かつ臨場感のある「エピソード」をふんだんに盛り込みました。 (2)私が200冊の本を出版し、100人以上の著者を育てる中で編み出した「ノウハウ」をすべてお伝えしようと思います。 (3)さらに、読者がすぐに応用できるように、随所に「ワーク」を設けました。
そもそも面白い本とは、どういう本なのでしょう。 売れる本と売れない本を分ける一線は、どこにあるのでしょう。 さっそくレクチャーを始めることにしましょう。
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