人生の幕引きは自分で決める。 87歳を迎えた宗教学者が、理想の逝き方を提言!
自分は何のために生かされてきたのか。死の間際まで私はそのことを問いたい。仏教の無常観と死への賢慮を織り込んできた日本人、87歳を迎えた宗教学者がその思想と文化をたどり、「真の成熟とは何か」「理想の逝き方とは何か」を問う。人生100年時代だからこそ、人生の幕引きは自分で決める。安楽死解禁、断食死、老議院の設立など、話題のテーマへの緊急提言!
【目次】 はじめに――理想の逝き方について考える 序章 緊急提言 いまこそ「死の規制緩和」を 第1章 告知の文化、気配の文化 第2章 未知なる死への向き合い方 第3章 人生100年時代とオキナの価値観 第4章 日本人と無常観 第5章 私が「これからの世」について語るなら
【著者略歴】 山折哲雄(やまおり・てつお) 宗教学者、評論家。1931(昭和6)年、サンフランシスコ生まれ。1954年、東北大学インド哲学科卒業。国際日本文化研究センター名誉教授(元所長)、国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。『髑髏となってもかまわない』『義理と人情 長谷川伸と日本人のこころ』『「ひとり」の哲学』(以上、新潮選書)、『老いと孤独の作法』(中公新書ラクレ)、『私が死について語るなら』(ポプラ新書)など著書多数。
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