みんなの前で堂々と話せる! 「カーネギーおじさんに教わる」シリーズ第三巻!デール・カーネギーの世界的ベストセラー『カーネギー「話し方入門」』を、カーネギーおじさんが教えてくれるアドバイスに沿って、教育学者の齋藤孝がわかりやすく解説する。親子で楽しく読んで、学校生活やその後の人生に役立ててください。
◎本書の特徴 ・多くのビジネスパーソンに愛読されている不朽の名著を、子ども向けに解説。 ・対象年齢は小学校低学年から。 ・総ルビなので、子どもひとりでも読めます。 ・Q&A方式になっており、興味のあるページから読み進められます。
(はじめに) この本のもとになったのは、アメリカで出版された『話し方入門』という本です。今から100年くらい前、デール・カーネギーさんという人が書きました。『話し方入門』には、どうやったら上手に話が伝えられるか、方法がくわしく書かれているんです。その内容をぼくがみんなにわかるように、やさしく書き直したのがこの本です。 これからみんなは学校で勉強して、そのあと社会に出て働いたり、家庭をもったりするかもしれませんが、どんな場面でも大切なのが、人とコミュニケーションをとるということです。コミュニケーションとは、人とわかりあうということ。自分の考えをちゃんと人に伝えられないと、お互いにわかりあうことができないんです。「言わなくてもわかってよ」というのは通じないんだよ。 せっかくいいアイデアを思いついても、人前でちゃんと説明できないと、使ってもらえないよね。1万円札の肖像になっている福澤諭吉先生も、自分の意見をちゃんと言う「スピーチ」の大切さを述べています。外国の人の前でも、相手の人にわかるように、自分の考えが伝えられる。それがこれからみなさんが生きていくために必要な力です。 この本にはどうやったらドキドキしないで、上手にわかりやすく、話ができるか30個の方法が書いてあります。できそうなことをひとつずつ、やってみてください。30個、全部できるようになったら、みんなはもうどんな人の前に出ても、堂々とお話ができるようになっているでしょう。
|