トヨタ1600GTはトヨタ2000GTの“弟分”的存在でしたが、その兄貴よりもサーキットで活躍した名車。当初、RT-Xという名前でサーキットデビューしていますが、実戦で鍛え上げられ、そのDNAを余すことなく受け継ぐことをコンセプトに市販化が決定したのが1600GTでした。
本書はこれまで知名度が低かった名車、トヨタ1600GTの“本当の姿”を浮き彫りにするべく編集しています。スタイリングの詳細が分かるのはもちろん、エンジン、トランスミッション、サスペンション、ステアリングシステムなど、どういった構造で、どこが時代に先んじていたのか、遅れていたのか……。3年をかけたフルオーバーホールの記録写真から各部位の構造を解き明かしています。トヨタ1600GTの詳細について書かれた唯一無二の市販版“構造解説書”ともいえます。
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