
第6巻として「雨ニモマケズ」「どんぐりと山猫」「虔十公園林」「なめとこ山の熊」「イギリス海岸」「フランドン農学校の豚」「耕耘部の時計」「農民芸術概論綱要」「貝の火」「ざしき童子のはなし」の10作を大活字、読み仮名付きで収載している。「雨ニモマケズ」は、賢治の代表作のひとつである。「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」のフレーズは有名で広く知られている。「フランドン農学校の豚」は冒頭原稿が欠落しているにもかかわらず、「命」を描いた隠れた名作として知られている。「農民芸術概論綱要」は、唯一の芸術論、評論文である。他の作品もファンタジーの中に賢治の思いが詰まった作品となっている。
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