
うつ病のお母さんと暮らす9幸の女の子、 モナとの対話を通して、子どもらしさを取り戻す物語
本書『悲しいけど、青空の日』は、ドイツで2006年に 発行された児童専門書。このジャンルではまれなる1万部以上を販売しています。 3部構成の本で、前半は絵本になっています。 第1部は、うつ病のお母さんと暮らす9歳の女の子モナの物語、第2部も絵が多く、モナが自分の経験を話しながら精神疾患や相談先について、読者の子ども達にわかりやすく説明していきます。子ども達は、まるでモナと対話をしているように、自分のことを書き込めるページがいくつもあるのが魅力です。 そして第3部では、子ども達の周りにいる大人や専門家への提案が書かれています。 (日本語版では相談先や支援について、日本の現状に基づいた内容を紹介)
1部:うつ病のお母さんと暮らすモナの物語 去年お母さんは何かが変わりました。お母さんはとても沈みこみ、家事もできなくなりました。この「悲しい日」に9歳の女の子モナは怒りや悲しみの感情を抑えて多くの責任を負い、そして「青空の日」を心の底から待ち望んでいます。 ある日、モナは大切な友達、ぬぐいるみのマックスを土に埋めるかわりに、お母さんがよくなることを神様にお願いします。 その日から眠れなくなり。。。モナやお母さんは、そしてマックスはどうなるのか?
第2部:モナが基本的な質問を読者の子ども達に説明 「精神疾患って何?」「私のせいなの?」 「誰がママやパパを助けてくれるの?」 「私は誰と話したらいいの?」 「危機的な時の緊急対応」などの基本的な疑問について、 絵本の中で、モナが読者の子ども達にわかりやすく説明していきます。 日本語版では、日本の現状に合わせて相談先や支援について紹介しています。
第3部:困っている子ども達を助ける身近な人や専門家への提案 精神疾患をもつ親と暮らす子どもは、大きな負担と動揺を抱えやすいです。 そして両親や祖父母、先生などの身近な人は、子ども達にどのように接したらよいのか、 わからないことが多くあります。 しかし、子ども達は大人が思うよりも親の精神疾患をなんとなく感じ取り、わかってもいます。想像力がふくらみ、現実以上の恐怖や不安を感じることもあります。 そのため、その気持ちを うけとめ、どうしたらいいのか一緒に考えてくれる大人を必要としています。
・子どもに親の精神疾患について、そもそも話してもいい? ・年齢に応じて、どのように説明すればいい? ・大人でも分かりにくい言葉になってしまうのに、子どもにどう伝えればいい?
周囲の大人のサポ…

ご自身のご家庭がそうでなくても、こういうお話を知っておくことは、人として大切に思いました。
そして、子供のためにも親は心身ともに健康でありたい!!と強く思いました。
こういう子供たちに手を差し伸べ力になってくれる機関やもっともっと増えてくれたらな〜と思いました。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
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