
動きだすのは、百二十年後。どこにあるのか、誰も知らない。
天才絡繰り師が村に仕掛けた壮大な謎をめぐる、夏の冒険。 爽快青春ミステリィ。
あこがれの同級生、真知花梨の故郷を訪ねた郡司と栗城。秘境のような小さな村には、明治初期に天才絡繰り師によって仕掛けられた隠れ絡繰りがあり、それが今年、動きだすはずだという。どんな装置か、どこにあるのか、誰も知らない。言い伝えと石碑を手掛かりに百二十年まえの謎に挑む、爽快青春ミステリィ。
「一番難しいのはそこだと思う。 つまりね、百二十年間動き続ける機械よりも、 百二十年は止まっていて、百二十年後に動き始める機械の方が、 実現するのがはるかに難しい」
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