「りんご」を表現する際、「ぼくが きのう 食べたもの」と言ういい方がないわけではありませんが、自分の体験をもとに表現しても、相手には正しく伝わりません。 りんごを<あまくて 赤い くだもの>と表現できるようになるには、りんごを概念的に理解するプロセスが不可欠なのです。概念的理解には、上位のカテゴリー、下位のカテゴリーに属する言葉(ネットワーク語彙*)を獲得することが必要です。 ことばのネットワークを広げることで、ことばで表現したり、説明したりするコミュニケーション能力が身についていきます。
■ものの選択とカテゴリーについて @対象年齢である5〜6歳の子どもが一般的に獲得しており、生活の中で知っていると便利なものを中心に、230語選択しました。 A「ものの概念的な理解、表出を促す」ために3つのカテゴリーで分類しています。この絵カードの用途にしたがって、身近なものでも、この年齢の語彙力では説明がむずかしい単語は省略しています。
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