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小説 西海屋騒動

小説 西海屋騒動

著: 谷津 矢車
絵: 松浦 シオリ
監修:
出版社: 二見書房

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税込価格: ¥1,650

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作品情報

発行日: 2021年01月25日
ISBN: 9784576210162

188mm×128mm 328ページ

出版社からの紹介

人生そのものが博打なんだよ

転がる賽に金は生えぬ
罪深き人
欲求は満たされる事を知らない
――――柳亭左龍


『 てめえらは、何度俺から奪えばそれで気が済むんだ。 』

 軽井沢の有名旅籠の次男として育った理吉。裕福な環境で恵まれた生活を送っていたものの、なぜか家族との距離を感じ、心はいつも満たされずにいた。
そうした心の飢えを埋めるかのように兄・新吉のものをくすねては、新吉と喧嘩になる毎日。
やがて新吉は侠の世界に飛び出すが、理吉は家業の手伝いをするのみ。
旅籠の下働きの定丸に誘われるままに、博打を覚えたがために家を追われ、西海屋に流れ着く。
番頭の慶蔵のもとで頭角を現すが……業と欲に呑まれ、因縁に絡み取られていく――


【 因果と侠の中で揺れ、流転と転落の男の物語 シリーズ第4弾! 】

小説 古典落語 
 第1冊『小説 真景累ヶ淵』(奥山景布子/監修 古今亭菊之丞)
 第2冊『小説 牡丹灯籠』(大橋崇行/監修 柳家喬太郎)
 第3冊『小説 らくだ』(並木飛暁/監修 桂文治)
 第4冊『小説 西海屋騒動』(谷津矢車/監修 柳亭左龍)
 第5冊『小説 品川心中』(坂井希久子/監修 柳家喬太郎)


◆ 著者について
谷津矢車(やつ・やぐるま)
一九八六年東京都生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒。二〇一二年『蒲生の記』で第18回歴史群像大賞優秀賞受賞。
二〇一三年『洛中洛外画狂伝―狩野永徳』でデビュー。
二作目『蔦屋』が評判を呼び、若手歴史時代小説家として注目を集める。
二〇一八年『おもちゃ絵芳藤』で第7回歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。
二〇二〇年『廉太郎ノオト』が第66回青少年読書感想文全国コンクール課題作品(高等学校の部)に選出。

解説  大橋崇行(おおはし たかゆき)
新潟県生まれ。東海学園大学人文学部准教授。文学博士。近現代文学研究のほか、作家としても活躍。

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