ギリシャ・ローマ神話由来のものは、私たちの身近なところにあふれています。 星座や惑星の名前、会社名やブランド名、商品名だけでなく、シェイクスピアなど古典文学にも引用されていますし、マンガやゲームなどの元ネタとして知った人も多いことでしょう。 それだけ、ギリシャ・ローマ神話は魅力的なのです。
でもそれは、「お話」としておもしろいからだけではありません。 西洋の人々が古代ギリシャ・ローマの文化をまるごとリスペクトしてきた結果、神話が現代に生きているのです。
その最良の例といえるのが西洋絵画です。
本書では、西洋絵画のなかで描かれる神話のストーリーや登場人物を、イラストやマンガを交えて、コンパクトかつやさしく解説します。 ストーリーがわかるだけでなく、ヨーロッパのその土地・時代でどう受け取られ、どう描かれたか? その絵にはどんな意味が込められているのか? を知ることで、ヨーロッパの歴史にもふれることができる内容です。
ギリシャ・ローマ神話はマンガやゲーム、小説、音楽、映画などのモチーフとして参照されることも多く、日本でも馴染みが深いため、美術史入門としても好適。 遺跡の写真や地図なども合わせて紹介。 絵画を通してより一歩、歴史を学ぶ手助けとなる一冊です。
■目次 第1章 古代ギリシャ・ローマ文明とその美術 第2章 ギリシャ・ローマ神話はどのように描かれてきたのか 第3章 ギリシャ・ローマ神話と画家たち 第4章 オリンポス十二神と主要な神々 第5章 世界の始まりの物語 第6章 恋する神々 第7章 英雄たちの物語 第8章 トロイア戦争の物語 第9章 神と人・ニンフたちの物語 第10章 テーマ・寓意
**************************************
|