カブトムシときいて思い浮かべるのは、あの立派な角をはやした成虫のオスの姿でしょう。でもこの姿ですごすのは、約1年のカブトムシの一生のうちわずかひと月ほど。それ以外の時期は地面の下でひたすら腐葉土や朽ち木を食べてすごしています。最近のさまざまな研究により、これまでわかっていなかった幼虫たちのくらしぶりがあきらかになってきました。幼虫たちは土の中で“群れ”をつくってくらしていたのです。幼虫飼育のヒントも満載です。
カブトムシを幼虫から育てて成虫にかえすまで、子どもが小さいときは、よくやっていました。
カブトムシの成虫になった1ヶ月よりも土の中で過ごす11か月にスポットをあてて、詳しく書かれてあり、絵本よりもしっかりした読み物になっています。
幼稚園くらいの子どもでは、内容までしっかり理解することは難しいかもしれませんが、たくさんのイラストが描かれているので、見ているだけでも十分に価値があるなぁと思います。
でも、しっかり熟読するには小学校に入ってからくらいが良いかもしれません。
小島渉さんという作者は東大大学院も卒業され、研究を続けておられた方で、本当にカブトムシの生態や生活を知り尽くされた方のようです。
小学校になって理科の自由研究をしようと思う頃に、この本を読むとよりいろいろな情報も得られるかもしれません。
この本を読むと、かっこいいカブトムシだけでなく、幼虫として成長し続ける11か月間の姿に愛着を感じることができると思います。 (Pocketさん 40代・ママ 女の子20歳、男の子16歳)
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