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こずえと申す

こずえと申す

  • 児童書
著: 吉田道子
絵: 宮尾 和孝
出版社: ポプラ社

税込価格: ¥1,650

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のびのび読みポプラ社

作品情報

発行日: 2021年08月18日
ISBN: 9784591170540

151ページ

この作品が含まれるシリーズ

出版社からの紹介

父さんは仕事大事人間で、去年の夏、ぼくは母さん、弟の洋といっしょに父さんのじっちゃんの家で暮らすことになった。母さんがいうに、父さんと母さんは「人生の大事」が違うのだそうだ。母さんは「人生はショージでできているんだ。それを大切にしなくちゃ」。ショージは小事、毎日の小さなひとつひとつのことだ。
じっちゃんの家で、ぼくの仕事は毎朝、新聞受けに新聞をとりにいくこと。その日も起きてすぐ新聞受けにいった。ところが、届いているはずの新聞が、ない。そのかわりに入っているのはきちんとくくられた幾枚かの葉っぱ。そして、そのことがきっかけで、ぼくはこずえという少女と出会い、近くの天狗山に道路を通す計画があることを知る。
天狗山はタヌキやイノシシなどがすむ緑多い山。近所の人たちのいい散歩コースにもなっている。そんな山に道路を通したら? 今度の市議会議員選挙でそのことが争点になっているというが、ぼくたちに選挙権がないのはなぜ? ぼくは弟、友だちの大介、そしてこずえといっしょに、「ぼくたちにできること」を考えはじめる。
すっくと立ち、まっすぐにものごとを見つめる子どもたちのありかたがすがすがしい読後感をもたらす物語。

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