5分で読み終わる、おどろきの結末!
不思議な力を持つ雑貨を売る「黄昏堂」。お金の代わりに払うのは、店主が選んだお客の記憶、過去のどこかのひとかけら……。その雑貨を使ったことで奇妙なできごとに巻き込まれてゆく人々を描いた、16のお話からなる短編集、第2弾。
小さな親切で大きな幸せをつかんだ友人をうらやんだ少女は、「助けた相手から価値のあるお礼を受け取ることができる」という道具を黄昏堂で手に入れます。よろこんで人々を助ける少女でしたが、みんなつまらないものばかりお礼に渡そうとします。たった一度しか効果のない力を惜しんで、少女は必死になってお礼を受け取らないようにするのですが──「恩返し予約券」
お願いをすると、身の回りの用事をしてくれるという「お手伝い妖精」を手に入れた少女。少し抜けているところもありますが、妖精は魔法のような力でたちどころに用事をこなすことができます。妖精をこき使って様々なことを押し付ける少女でしたが、ほんの小さな短気がきっかけで、予想だにしない恐ろしい結末を招くことに──「お手伝い妖精」
暴力にまみれ、誰からも恐れられる少年は、黄昏堂で「自分に対する人の印象を変えることができる」道具を手に入れます。「優等生」、「イケメン」、「アスリート」! どんな印象もよりどりみどりのはずが、はずみで設定されてしまったのは、よりにもよって「カワイイ」……? 以来、すごんでも脅しても「かわいい!」「和む!」と愛でられる日々で──「お望み枠」
まぬけなオチにひざを叩いて笑ってしまう話もあれば、はたまた、部屋にひとりでいるのが心細くなるほどゾクッとする怖い話も……。1冊で何度もおいしい、お得な読書体験!
一話一話はごくごく短いショートストーリーながら、それらの物語を追っていくごとに、ふしぎな雑貨店「黄昏堂」の謎めいた背景が少しずつ明らかになっていきます。今作では、黄昏堂の美しい青年店主と、彼といつも一緒にいる真鍮の鳥の過去が描かれ、黄昏堂をとりまく秘密が明かされます。
青年店主と真鍮の鳥の目的は? 彼らの帰るべき場所とは? そして、黄昏堂に迫る影の存在。
続刊が待ち遠しい、おすすめのシリーズです!
(堀井拓馬 小説家)
地図には載らない。探そうとしても見つからない。 幸運で不運な者、不運で幸運な者だけが、黄昏時にたどり着く。 店の名は【黄昏堂】。
累計35万部突破の『ラストで君は「まさか!」と言う』でおなじみ 「3分間ノンストップショートシリーズ」から「1話5分」で読める新シリーズが登場! 自分の意思とは関係なく真実を書き出す「真実エンピツ」。飴をなめている間、愛する人の未来が見える「走馬糖」。 人助けすると価値あるお礼がもらえる「恩返し予約券」。 不思議なアイテムを「記憶」を対価に売り渡す【黄昏堂】に今日も客人が訪れる。
■イラスト:ふすい
不思議で魅惑的な黄昏堂、こちらはシリーズ第2弾になります。
今回も16のショートストーリが書かれています。
そして、少しずつ、この謎の黄昏堂の秘密も明かされていく感じが、また面白いです。
シリーズものなので、気にいると次作が待ち遠しいですね! (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子12歳)
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