
すべての野球人の原点でもある「高校野球」。プロ野球選手=エリートという見方が往々にしてあるが、レギュラーになるまでに時間を要した者、引退するまで背番号1を着けられなかった者、一度も甲子園に出場することができなかった者……。厳しい練習に耐えきれずに、途中で逃げ出しそうになった者もいる。それでも最後までひたむきに白球を追いかけ、駆け抜けた2年半。本書では今をときめく現役プロ野球選手9人に、高校球児だったあの日、あの時、あの試合で、どんなことを思いながらマウンドに上がり、バットを振っていたのかを余すところなく語ってもらった。また9選手の高校時代の恩師たちの貴重なインタビューも収録。そこで紡がれた「高校野球とは何か?」の永遠のテーマへの答え。野球にすべてを捧げた男たちが紡ぐ熱球オムニバスストーリーを、夏の甲子園開幕に合わせてお届けする。
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