ライオン、ノミ、クジラにサンゴ──爬虫類や哺乳類はもちろん、虫から魚まで! さまざまな動物たちの生態を、「人間との関わり方」という視点から解説した、あたらしい動物図鑑です。
人間と遺伝子の90パーセントが同じ、意外な嫌われものとは? 人間によって飼育、改良された唯一の家畜昆虫とは? そして、人間との関わりの中で数を減らし、絶滅が危ぶまれている意外な動物たち。
著者であるサイモン・バーンズさんは、イギリスの自然保護活動家です。著者の選んだ動物たちを通じて、本書では特に、自然環境と動物たちにおとずれている危機と、彼らとの共生の歴史について伝えています。
自然と絶滅の危機に瀕する動物たちのために、今何をすべきなのか? そのあたらしい知見を学ぶことのできる一冊!
とはいえ、決してメッセージ性の強い難しい作品というわけではなく、動物たちの意外な生態について、たのしみながら知ることのできる図鑑絵本でもあります。
タコには心臓が三つある!? ウサギは食べる用のウンチをする!? 「クジャクを見てると気分が悪くなる……」ってダーウィンが言ってた!?
初めて名前を知った奇妙な動物たちもさることながら、身近な動物たちにもまだまだおもしろい秘密が隠されているのだなと、新鮮なおどろきに満ちた作品です。
今、知るべき動物たちの、歴史と生態がたっぷり100種! 環境問題への関心がますます高まっている今、本書で人間をとりまく多くの命たちに想いをはせてみるのはいかがでしょう。
(堀井拓馬 小説家)
フジツボからマンモスまで、地球で暮らす生きものは人間にどんな影響を受けてきたのか?100種の生きものと人間の歴史をたどりながらその生態を解き明かす、新しい切り口の図鑑!
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