?「自己実現」したい者の根源・「本来の面目(まことの自分)」を見いだそうとする熱血禅師と弟子との、愉快で意味深な禅問答!?
あなたはあなた自身が何者かを知れ! あなた自身のこころを知れ!
約800年前の時代を生きた禅僧・道元。 名門貴族の出身でありながら出家し、弟子たちとともに「まことの自分」を追い求めた。 生涯修行を重ねた彼の生き様と弟子たちとのやりとりを通して、「禅」から得られる生きる知恵、「まことの自分」を見いだすプロセスをたどる。
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道元禅師って知っています? かれは禅(ZEN)の教え、坐禅による独自の瞑想によって、こころの奥深くにいる「まことの自分」を探し求めることを教えてくれた人です。 禅では心の奥にいる「まことの自分」のことを「本来の面目」「無位の真人」とも呼んでいます。 人間は歳を重ねるにつれ、さまざまな体験を重ねるにつれ、しだいに素直でない性格、誤った自我や先入観念にこりかたまってしまいます。 そして、いつかは「本来の面目(まことの自分)」の姿を見うしなってしまうのです。
誰もが念願とする「自己実現」を可能にするには、この「まことの自分」を見いださなければなりません。 あなたの人生の幸せは、心にひそむ「仏性」に通じる「まことの自分」の知識のなかにとどまっているのです。 道元は、「あなたはあなた自身が何者かを知れ! あなた自身のこころを知れ!」と説いています。 こころは気まぐれで、さまよい歩くもの。そんな心を静かにさせるには、こころが何であるかを知る必要があるのです。
それでは、ピュアな禅(ZEN)のワンダーランドを訪ねて、誰もがこころの深奥にもっている「まことの自分」に到るプロセスを探求する旅に出てみることにしましょう。 (序文より)
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