「家族農業」は時代遅れ?そんなことはありません。食と農をめぐる考え方は、食糧危機や気候変動を背景に大きく変化しています。大きな機械を使わず、地域コミュニティに根ざす「家族農業」は、環境をまもり、日々の暮らしを豊かにし、危機にも柔軟に対応できると、その潜在力が見直されています。豊富な資料で食と農の未来がよくわかる。コラムに登場する多彩なみなさんにも注目です。 国連「家族農業の10年」とSDGsを手がかりに持続可能な食と農を学ぶシリーズ。第1巻は経済の視点から考える家族農業の重要性。
「家族農業」と聞いてそんな家庭菜園のようなイメージを持ちましたが(自給自足といってもいいでしょうか)「農業」だから売り物を育てるということですよね。
市民農園を利用した経験がありますが、自分の家で食べる野菜を育てようと思うと、いくつもの種類のものを少しずつ育てることになり、管理や世話がなかなか難しく大変です。でも、農業となれば「うちはこれを育てて売ろう」と野菜の種類も限定できます。そうすれば化学肥料や農薬を使わなくてすむ良さがあります。いわゆる有機栽培は手間がかかるので。
日本の自給率の低さはよく言われることですが、家族農業もすごく遅れているのですね。考えさせられました。
今の大人が未来を担う子どもたちに何ができるかを考えると、この本にあるような現状を知らせるのと同時に、それを解決するためにどうすればいいか一緒に考える機会を持つことが大事だと感じました。私自身読んで初めて知ったことが多かったので、ひとりでも多くの子どもたちに読んでほしいです。
その点で、絵や写真の多いのがいいと思います。すべてにルビがふってあるので、少し難しい言葉はありますが小学校低学年の子どもでも読めそうです。
当たり前のように毎日食事をしている子どもたちに、食に関する問題提起をわかりやすくされています。ひとつめの「考えてみよう」を読めば、家でご飯を食べている時に話題にしたり、大人と一緒にスーパーなどへ買い物に行った時、商品を注意深く見たりするようになるでしょうね。
藤原辰史さんの著書は何冊か読んだことがありますが、ここでは子どもたちに向けてすごくわかりやすく話をされているなと思いました。
5Gで通信技術がさらに進化し、仕事の場所も都市部に限らなくても可能な状況にどんどんなっていくと思います。地方で農地を持った家に住み、兼業農家として生計を立てながら自分の家の食材も確保できる、そんな可能性が広がるなあと、読み終えて想像しています。 (よし99さん 50代・じいじ・ばあば 女の子0歳)
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