文具に一生をささげた店主の祈りは神に届き、祈った夜と同じ数だけの文具に――命が宿った。 文具にまつわる不思議で怖い短編集。
【命を宿した文具たち】 「ケシゴム」……人間の姿形、命、そのほか何もかもを消すことができる 「ハサミ」……縁を切りたい人に刃先を向けると、縁縄(えんなわ)が見え、刃で切ると、縁も切れる 「マスキングテープ」……「かわいい」を広めることを使命としている 「コンパス」……美しい円を描けるなら、どんな手段も選ばない 「ホッチキス」……恋する相手の守護文具になることにあこがれている 「セロハンテープ」……絆創膏を超える仕事をするのが夢
その他、ごほうびシール、赤青鉛筆、三角定規&分度器セット、学習セット、蛍光ペン、墨液、ノートとペン、修正ペンが登場!
◆イラスト:旭ハジメ
ホラー系苦手なのに児童書の程よい怖さのホラーが好きな小6息子。
そんな息子が、一心不乱に読み耽ったあと、
「これはママは読まん方がいい。マジで怖かった。」
と言うので、
「じゃあ1話だけにしとく。」
と本を取ると、
「1話目が一番怖いから!エピローグも1話目の話だし、怖いから止めとき。」
とのこと。
そう言われると気になるので、結局読みました。
大人もブルっとする怖さがありましたね。個人的には1話目の消しゴムの話より、ご褒美シールの話が怖かったです。エピローグもなかなかゾッとする話でした。 (lunaさん 30代・ママ 男の子12歳)
|