
絵本作家せなけいこさんからの詩の贈りもの、「ちいさな世界」。
折り紙のような正方形の装丁に、表紙には私たち絵本の読者が馴染んできた愛らしい子どもたちの顔。ワクワクしながらめくると、最初に登場するのは、せなさんが子どもの頃にはじめてつくったという「土星の詩」です。せなさんの絵本の元になっている世界観がぎゅっとつまっているようです。
さらに季節感あふれる自然の風景から、子どもたちの日常の言葉まで。せなけいこさんの代表作である数々の絵本の絵とともに、次々と登場します。なんて贅沢な一冊なのでしょう。
子どもたちへのあたたかなまなざしと、独自のユーモアセンス、そして声に出せば元気が出てくるリズム感。詩の世界からも存分に味わうことができます。巻末には歌人の穂村弘さんによる解説も。
この春届いた、せなけいこさんからの贈りもの。新しい世界へ踏みだそうとしている子どもたちへ、春を心待ちにしている大人にも。心を明るくしてくれるこの一冊。プレゼントにもぴったりですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

『ねないこだれだ』『おばけのてんぷら』で知られる絵本作家せなけいこは、幼少期より父親の教えで詩や俳句をたしなんできました。どこへ行くにも持ち歩いた小さなノートには、季節や子どもの感情をみごとにとらえた詩がえんぴつで綴られています。赤い紙でくるまれた小さなノートにつづられた25編の詩より、17編を厳選して、温かくユーモラスな絵とともにお届けします。子どもの視点を持ち続け世界を見つめる作者の優しいまなざしが感じられる、手元においておきたい一冊。ブックデザイン・大島依提亜
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