「海の勇者のことを『海ヤカラ』という。だからおまえにヤカラと名づけたんだよ」
1970年──アメリカ統治下の沖縄県糸満。 主人公の国吉ヤカラは、日に焼けた肌に、小柄だがたくましい体をした小学5年生。オトウのような立派なウミンチュになるため、毎朝、日の出とともに漁に出て、学校では1時間目から寝ていた。 そんなある日、ヤカラは青い目の転校生マギイと出会う。だれとも打ちとけようとしないマギイを不思議に思うヤカラだったが、やがてマギイの本当の気持ちを知って……。 沖縄本土復帰の1週間後に那覇で生まれたお笑い芸人ガレッジセールのゴリこと照屋年之が、本土復帰から50年の節目に、未来への願いをこめて綴った、勇気とユーモアあふれる青春ストーリー!
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