のはらクラブの日、野原がだいすきなのはらおばさんが、近所ののんちゃんを誘って、いつものこどもたちと森を抜けておひるね広場を目指します。森の中で気になる木を探すのです。道中の話題は、植物の名前の由来や利用法、薬草、遊び方などの多彩な知識や感想の披露し合いっこ。実はこれ、のはらクラブの楽しいルールなんです。
「サンショウは いいにおいで おいしいけど イヌザンショウは へんな においで おいしくないんだって。よくないときに イヌってつけるのは どういうわけ?」
おや? わこちゃんは、みんなの話を聞いて、疑問があったようです。こんな風にこどもたちから出てくる「なぜ?」「何?」に答える形でおはなしが進むので、楽しみながらたくさんの知識が学べます。さらにこどもたちには、それぞれ違った気になるポイントがあるよう。わこちゃんはどうして「イヌ」が気になるのでしょうか? その答えはきっと、おひるね広場に着いたらわかるのでしょう。
いつの間にか不思議な世界に迷い込む、たかどのほうこさんの「のはらクラブ」シリーズ、18年ぶりの新作書き下ろし。小学生なら低学年からひとりで読める易しさです。読んであげるなら4、5歳ぐらいから。この機会に、シリーズの既刊も親子で振り返ってみませんか。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
人気シリーズ最新刊。のはらおばさんとのんちゃんたち、のはらクラブのなかまは森をぬけておひるね広場まで行くことに。森でどんな木を発見するでしょう。18年ぶりの新作書き下ろしです。
編集者コメント 人気の「のはらクラブシリーズ」の新作です。のはらおばさんと8人のこどもたちの、今回は夏の森でのお話。森はふしぎがいっぱい。たのしくて、おどろきに満ちていました。
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