好きなこと、きらいなこと、得意なこと、苦手なことはそれぞれ違う。あたりまえって思うかもしれないけど、友だちの気持ちを想像するって意外と難しい。自分だったらどうかな、あの人だったらどうかなと考えるヒントにできそうな絵本です。
決して単なるわがままじゃなく「(教室で)キョロキョロしてずっと動いている子」や「(体育のとき)笛の音に耳をふさいで泣いちゃう子」「(図工で)のりが気持ち悪くて触れない子」……。世の中にはいろんなことに敏感な子がいます。経験したことがないと、どうやって付き合ったらいいのかわからないのは当然。本書は、いわゆる“発達障害”のひとつのような様々な“発達の違い”、ちょっと敏感で複雑な子や、発達障害のある子に接するときの方法を、たくさんの事例とともに紹介しています。
とってもたくさんの事例が載っているので、すべてを読んで理解するのはたいへん。でも「どんなきもちなのかココロの声をきいてみよう」「どんなふうにしてほしい?」という囲みの文章を読むだけでも、ちょっぴり友だちの困っているときの気持ちが想像できるかも。 身近なクラスメイトや友だちのことを見ていて「あれ?」と思うことがあったら、親子で事典代わりに事例を探してみてもいいですね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
じっと座っていられなかったり、同じ服を着ていたり。その友だちは実は困っているのかも? 発達障害のある子との接し方を知る絵本。
人の気持ちがわかるように育ってほしいとは思うものの、相手がどのように感じているか読み取るのは大人でも難しいですよね。
この本には,色々な困り感を抱えた子が出てきます。どういう気持ちだったのか予想して、ページをめくるとココロの声が書かれています。
こういう感じ方があるんだと気づく本。子どもの世界が広がってほしいと思います。 (★ハチ★さん 30代・せんせい 男の子8歳、男の子6歳)
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